婚前道中膝栗毛

結婚前の男女がリアカーで歩いて日本縦断に挑戦する「ガチンコロマンスドキュメンタリー」笑いあり涙ありの物語。byヒデアキ&みのり

自分をだすと必ず批判する人も現れるが、勇気をだして自分を表現すると、それに共感したり応援してくれる人も現れる。

前回の記事「ゲンパチ」の話がずいぶんと反響があった。

 

hizakurige8.hatenablog.com

 

 

原発関連の記事を書くのは勇気がいるのね。人と違った目線で見ているので、怒られたり、批判されたりするのがわかっているから。

 

やはり批判は来る。がしかしそれ以上に

・世界が広がった

・忘れていた懐かしいものを思い出した

・共感しました、応援してます

・これは芸術活動なんじゃないか?

・正しい正しくないをこえていてなんて言っていいかわからないけど面白い。

 

などの意見があった。

 

自分をだすと必ず批判する人も現れるが、勇気をだして自分を表現すると、それに共感したり応援してくれる人も現れる。

 

 

自分の花を咲かせること

漫画ナナではこんなシーンがある。スキャンダルで押し寄せてくる報道陣に対して登場人物のヤスはこう言い放った。

「あんたらさ、人の庭を荒らす暇あったら自分の花咲かせろや!」

 

世の中には人の庭を荒らすことばかりにエネルギー注ぎ、自分の花はしぼんでいる人ばかりだ。自分の花が咲かないのを天気のせいにするばかりか、人が美しい花を咲かせようとすると、咲かせるまえに、水のやりかたがおかしいとか、変な形のつぼみだと否定して、咲かせることをはばもうとする。

また、世の中には「こういう花が美しいですよ」的なメッセージがあふれている。それは教育だったり、雑誌や、メディアが作った幻想。本来は、種の形も育て方も花のかたちも違うのに。

 

困ったらヤスの言葉を思い出そう。

 

 

どれを選ぶ?

僕は基本的に人間には3種類の人間がいると思っている。(あまり分類するのは好きではないけど)

・人生をデザインされている人

・人生をデザインしている人

・人生をアートしている人

 

◆人生をデザインされている人

自分の意志はほとんどない。選択基準は、“みんながしているかどうか”で世の中のこれが正解ですよ的なものを信じ込んでいる。正解からはみださないことをモットーにしていていちばん人の庭を荒らすタイプ。口癖は「普通に考えて・・」「一般的に・・」

 

◆人生をデザインしている人

「みんながしているかどうか」という選択基準を抜け、“自分はどうしたいのか”ということを考える。しかし世の中という枠からは抜け出せない。特徴は承認欲求が強く成功者を目指す人が多い。アメリカンドリームタイプ。ノウハウを勉強したり、セミナーに参加する傾向。

 

◆人生をアートしている人

周りからは変人扱い。自分から湧いてきたものをとにかく表現して生きている。そこには、合理性や目的もなく、他者からどう思われるかより自分の花を咲かせることにエネルギーを使う。その花が評価されようが、されまいが知ったこっちゃない。職業という枠からすらも外れる。

 

どれがいい悪いでははく、好きなものを選択したらいいし、僕が勝手に言っているだけ。僕自身はこの全てを経験してきて、アートしている自分が一番心地よいので、アートしている人生を選び続けたいし、人生をアートしている人に惹かれる。

 

地球が個性ある花が咲き乱れたお花畑になったらいいじゃん。。。

 

 

 

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━━━━━━━━━━━━

 

 

《只今、仙台市。女川方面へ。》

 

※読者プレゼント※

こちらの本をプレゼント

「隅田川のエジソン

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ホームレスがどう暮らしているのかをポップに描いた物語。事実をもとにしていて0から生活する知恵などを書いている。何よりも物語の最後が笑える。。

 

希望者はこちらのメールアドレス【hizakurige8@gmail.com】に件名「わっしょい」と記載してください。本文にはお名前と“最近あった価値観の変わったエピソード”を添えて送信してください。希望者が複数の場合は抽選になり、当選者の方にはメッセージを送らせていただきます。

 

応募期限:6月15日22時22分

 

 

 

 

 

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頭がおかしいといわれても、自分で信じたことをやるだけ、いやむしろバカにされるくらいのことやろう。

僕らはリアカーで歩いて鹿児島から北海道までいくわけで。

 

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歩くルートはこんな感じ。(若干変更あり)

 

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(赤線が徒歩、緑は船または車)

 

なんでこんな複雑なルートにしたかというと理由があって

 

それは、全国の原子力発電所を結んでいるんですね。知らなかった人も多いはず。だってあんまり言ってないんだから。

説明を求められても、うまく説明できないし、言ったところでみんなポカーンだからね。

 


ゲンパチその人生

ちょっと原発を、会社に務めている人間(以下、ゲンパチさん)に置き換えて考えてイメージして欲しい。

 

ゲンパチ・62歳男性

(株)ハツデンに40年勤務する。大酒飲み。

 

傾いていた会社を軌道にのせるなど大活躍してきたゲンパチ。だがしかし、持病の影響で、ある時大きな失敗をおかしてしまう。それから会社での信用はガタ落ち。それどころか批判の嵐。

それまでは、「あなたのおかげで会社がやってこれた」とか若いころは「未来の希望だ」みたいに言われてた。それが失敗してから、今まで自分を慕ってくれていた社員からも手を返したように「あんたなんか早くいなくなればいいんだ」とか総責めに合う。会社からもお荷物扱いされる。

それからというものゲンパチは人間不信になり精神科を受診。鬱と診断。会社からはクビは免れたものの、給料は一時ストップ自宅謹慎。

 

 

それはあんまりでしょ。

 

だから僕は、ひとつひとつの原発をまわりながら

 

「まあ、ゲンパチさん生きてるといろいろありますよね、よく頑張ってきたよ、うんうん。とりあえず飲みにでもいきましょうぜ。」的なことをしてる。

こう、だれかひとりでも寄り添ってくれる、理解してくれるやつがいてもいいじゃないか。

そんな事を感覚的に行っている。

 

賛成、反対で戦っている場合じゃない

反対や批判をしているだけではなにも変わらない。これは原発に限った話ではなく理想の世界があるのなら、それを自ら作ったらいい。政治家に任せて自分は不満だけ言ってるだけではつまらないし、自ら動いたっていい。国づくりは政治家だけの仕事じゃない。そして○か×の二元論を飛び越えて新たに創造すること。

:参考記事

 

hizakurige8.hatenablog.com

 

 

いろんな事情もあるから簡単な話ではない

さっきのゲンパチの話に戻してみよう。ゲンパチの話にはちょっとややこしい事情もある。ゲンパチは事件の前まではかなり給料がよかった。人がいいゲンパチはお金がなくて学校に行けない子ども達に支援金をだしていたのだ。ゲンパチが職場復帰すればまた支援できるが、このままクビになれば支援できなくなってしまう。

また、ゲンパチは大酒飲み、いつも近所の小さな飲み屋に後輩社員を連れて行く。ほとんど客はおらずゲンパチ達が貸し切りの日も少なくない。この小さな飲み屋はゲンパチという上客がいたからやってこれたようなもの。この飲み屋もゲンパチの職場復帰をのぞんでいる。

 

 

 

原発立地の自治体には補助金がでたり、雇用が生まれることで自治体や家庭の経済状況をたもっている。また地域の産業も原発があることで潤っている職種もある。原発が危険な事は知っているが頼らざるを得ないのが実状でもあるようだ。地域内の人間関係もあるので原発の話はあまりできず、行き場のない感情を心の中に貯めている周辺住民も多い。

 

電話をくれた原発周辺に住む女性

知らない電話番号からの着信。(僕はHPに携帯番号を記載している)出ると「先ほど、歩いているのを見かけてぜひふたりに会いたい」ということだったのですぐにお会いすることに。

 

女性「私、すごく恥ずかしがり屋なんです」

僕「よく恥ずかしがり屋なのに電話をくれましたよね」

女性「そうなんです、実は手は震えながら電話をかけました」

 

車から僕らを見かけ、調べてブログを読んでくれたらしい。そして彼女は続ける。

 

女性「私は、原発周辺に住んでいて、いろんなしがらみがあるからどうすることもできなくて。そんななか二人の事を知って。自分には何もできなくて。代わりにこうして活動してくれていることが嬉しくて。。」

最後には、涙を流しながらそう話してくれた。そして、その女性は差し入れと餞別をくれて去っていった。

 

これには僕の中にもぐおおおっとくるものがあった。

こういったどうすることもできない人の存在もあるだろうと思っていて、僕が僕のしたいように表現することで、結果的にその人達の心を少しでも軽くすることができるのでないかと思っていたので、これは僕も嬉しかった。

 

ゲンパチ物語その後

「なんか俺もういいかな」ビールジョッキを片手にそう語るのはゲンパチ。ゲンパチの行きつけの飲み屋で僕は一緒に飲んでいる。

「あの失敗以降、大勢の人に批判された。もちろん俺が迷惑をかけたからしょうがないことなんだけど、だれも味方がいなかった。きつかったなー。だから人間不信にもなり鬱にもなった。そして、会社を恨んだ。このまま辞めてやるもんかって思ってたよ。でも、アンタがあらわれた。カヤノ君アンタだよ。こう、なんというか誰かひとりでも自分のことを理解してくれようとしてくれる人がいるってだけで嬉しかった。だからもう会社を退職しようと思うんだ。持病のこともあるしね。しかも、今は優秀な若手もいっぱい育ってきてる。外から見守ることにするよ。」そうゲンパチはすっきりとした表情で言った。

 

 

翌年、僕がその飲み屋をたずねると、ねじりハチマキに明るい顔をして接客しているゲンパチの姿があった。ゲンパチが働きはじめてから、お客も増えたらしい。そして給料の一部をまた子どもたちに支援しているんだとか。

 

僕はその店内のにぎやかな光景をみてなんだか幸せな気持ちになった。

 

----END----

 

 

 

そんな妄想をしているカヤノでした。

 

頭おかしいでしょ?笑

 

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意味もなく生きてそれが何か問題でも?

「なんのために生きているんだかわからない」

そういう人をたまに見かける。

僕も昔はそうだったし、誰かのために世の中に利益を及ぼしていない自分は価値のない人間だと思っていた。

自分の内なる声がどんどん自分を苦しめていた。「お前なんていなければよかったのに」いつか本当にふわっと自分の存在を消してしまうのではないかと自分自身で恐ろしかった。

 

今思うと、誰かのために生きることで自分の存在を肯定していたように思う。

 

 

そもそも生きるのに目的なんてあるのだろうか。

 

なぜ生きる事にさえ目的も求めてしまうのだろう。それはあまりに世の中が目的や合理性で動いているからのように思う。本当は生きる事に意味なんてものは存在せず、ただ生きるために生きているだけ。

『なんのために』なんて事は本来思考する必要はなく、綺麗事ではなく、生きていることだけで素晴らしいことなんだと思う。青空や夕陽は僕にそんな事を思いださせてくれる。

 

 

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生きる価値がない人間など存在しない。それが例えどんな犯罪を犯していたり、どんなに人に迷惑をかけていようと。

 

間違いなく言えることは、いたるところから送られてくる請求書の金額を支払うために生きているのではないということ。

 

青空を見よう

夕陽を見よう

星空を見よう

 

大丈夫だ。今日も生きている。

 

 

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【只今、茨城県日立市

北へ。

 

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【0次産業の可能性】ちゃんとした仕事とは何か?


いのちを生きることこそ尊い仕事ではないか?

 
「ちゃんとした仕事をしようと思わないのですか?」
ということを問われたのはあるインタビュー。

その瞬間、僕の目は2mm大きくなり、
「逆に、ちゃんとした仕事ってどういうものですか?」と聞き返した。


その人は5秒程考えた後に答えた。
「決められた時間に出勤して、言われた仕事をこなし、お給料をもらうことです。」


もちろんこの問いに正解など存在しない。それが、その人の真実。

 



だけど僕は、本当にそうかな? と思うし、それではあまりにつまらないとも思う。みんなならどう答えるだろうか? その問いと向き合ってみるだけでも価値があると思う。

僕の思う“ちゃんとした仕事”とは、“いのちを生きること” で、それ以上に尊いと言える仕事があるだろうか? とすら思う。


それは、まだ誰もが仕事だと認めるものではないかもしれないし、お金にならないことかもしれない。でもそれでいいじゃないか。その人がそれにいのちをかけられるもので、そこに喜びがあるのならそれは立派な仕事なのではないのだろうか。

政治家だろうと、社長だろうとティッシュ配りだろうとそこに優劣はない。むしろ、給料は月100万だが、自分の仕事に誇りもないし、嫌々やってるのであれば、時給800円でイキイキと働いているティッシュ配りのアルバイトの人の方が、僕はよっぽど好きだなと思う。

 


ユーチューバーはちゃんとした仕事なのか?


仕事のあり方だって時代で大きく変わっている。今はパソコン一台で仕事ができたり、個人がメディアをもてる時代になってきているので、昔にはなかった仕事も生まれている。

その中でも面白いものはユーチューバーだなと思う。どうやら稼ぐ人はかなり稼いでいるらしいし、子ども達の将来の夢でユーチューバーと書く子も少なくないという。ユーチューバーはいわゆる一般的にいう仕事ではないかもしれないが、お金を生んでいる

もし社会の『仕事』というものの定義がお金を生むことだとしたらそれはちょっと残念だなと思う。

 


 

0次産業の可能性


とは言ってもお金を稼がないと生活できない。(それもホントかな?と思うけど)

僕は0次産業を興したいと企んでいる。聞いたことのない単語だと思う。現状の経済は何か物を売ったり、サービスを提供することで成り立っているが、0次産業とはどのようなものかというと、物も売らない、サービスも提供せずに起きる流通である。

「何だそりゃ?そんなもの存在しない。」という人もいるかと思うが僕は存在していると思っている。それが前半でも述べた『いのちを生きること』で、人の生き様や、生き方はそれだけで価値として十分にあると思うからだ。



例えば、映画は映画館に見に行って、チケットを買って見に行く。『人生』は流しっぱなしの映画館のようなもので、チケットを買わずしてその人の人生を垣間みれる。その人の生き方で影響されたり、感動したりということはあると思う。つまりそこに価値が発生している。

価値を感じたものに対しての、何かしらのペイが起こったとしても何の不思議もないし、逆に価値を感じた人からしたら、ペイしない方がモヤモヤがたまり不自然なのだ。

その根底にあるのが人生こそ最高の芸術だと思うし、だれもが本来は芸術家であるという考えだ。


 参考記事

hizakurige8.hatenablog.com

 


人の数だけ芸術作品が存在するわけで、世界は入場無料の美術館なわけで。その作品に何か心動かされたらその作者にペイするというものすごく単純で自然なシステム。

現に僕はこのシステムの中で生きていて、「婚前道中膝栗毛」や「カヤノヒデアキ」という無料美術館を展開している中で、感動してくれた人や、面白がってくれたりする人がいることによってそれがお金になったり、食糧になったり、宿になったりということが現に起きている。逆に僕自身がこの人の生き方に心動いたというときにはペイしている。


0次産業というのはつまり、『自分を生きる事で成り立つ流通であり経済』。もしお金を生む事を仕事とするなら、いのちを生きることは仕事になり得る。

 

何よりも、みんながそれを仕事にした時、喜びに溢れている世界になっている気がする。

 


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【只今、新潟県上越市。】

 27日、新潟県柏崎市から茨城県水戸市へ、車で運んでいただける方いませんか?
いらっしゃったら、090-8453-0535までお電話ください!

 

▼0次産業の仕掛けのひとつがこれ▼

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寄付してくださいというものとはまた違うし、クラウドファウンディングとも違う。残り、47人。

 




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心の井戸を掘り下げる時間。幸せと向き合わずに通り過ぎる人に、ならないように。


先日、『ハネムーンはもう古い。“婚前”旅を断然オススメする7の理由。』というのを私個人のブログに書いた。





1. 恋愛相手だけでなく、“戦友”であること。
2 .“空白”を、クリエイトできるか。
3 .“立ち位置”の、明確化。
4 .“24時間”、即ち逃げ場がないということ。
5. 自分と相手、ではない“第3者”の存在。
6. 相手の“哲学”を知る=相手を尊重する。
7. “同じ景色を同じ目線で見る”、ことの大切さ。



ぜひ読んでみて欲しい。


sexrecipe.hatenablog.com




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この旅は、ほんとうに楽しい。「大変ですね」「すごいね」「やめたくなったりしませんか?」という問いを一言で吹き飛ばすくらいに、楽しい。上の記事にも書いたように、ヒデアキと同じ目線で同じ景色を見ること、カヤノヒデアキという人間を覗き込み、同時に藤井みのりという自身を掘り下げていくこと、みんな私にとっての最大級の幸せである。



ヒデアキも私も、高橋歩さんが好きである。昔はあのガンガンいくぜ的な感じとか、世界一周みたいなところが好きだったが、今はもっと静かな、さやかさんとの関係とか、根底に流れる部分が好きである。

そんな彼を始めて知った本───この1冊から私の人生は変わったのだが───『LOVE&FREE』に、「心の井戸を掘り下げる」という表現がある。世界一周をしていて、自分の心の井戸を掘り下げていって出てきた言葉が綴られている。だからなのだろうか、彼がそれ以降出版した多くの本の中で、群を抜いているように感じる。



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世界一周も日本縦断もする必要はないが、誰しも心の井戸を掘り下げる時間は必要だと思う。ただ思うのは、「歩くこと」と「自然」がキーなような気がしている。そして出来れば、「出逢い」。一人で自分を見つめてもいいが、誰かと向き合うと今まで知らなかったベクトルから自分を覗き込めていい。だからパートナーと歩くと、俄然面白い。





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ただ今、新潟県上越市。柏崎までで、そこから茨城方面へ。



【残り、47名。】

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episode of NAO【小学6年生に教わった大切なこと】

僕らは、鹿児島から北海道までの道中を歩いているわけだが、様々な人が一緒に歩きにきてくれる。ヒッチハイクで来てくれたり、僕らに会ってみたいからと福岡から来てくれたり、道ばたで歩いていて声をかけてくれた方が「明日一緒に歩いていいですか?」と参戦したり様々だ。

そんななか小学生6年生の男の子(ナオ君)も婚前道中膝栗毛に参戦した。しかも東京からひとりで新幹線に乗って。そして金沢駅富山駅までの5日間を共にした。

 

そんな5日間ナオ君と過ごして感じた事をまとめました。

 

1.ラベリングしようとしてしまう

ナオ君はもともと知っている子だったが、僕は普段小学生と触れることがないので、小学生の生態系の知識は皆無(自分の子どもの頃の記憶もあまりない)

普通の小学6年生は、どれくらいの量のご飯を食べるのだろう?どれくらい体力があるものなのだろう?などと思っている際に、僕自身がナオ君に対して、『小学6年生』というラベルを貼って見てしまっていた事に気付いた。本来なら“普通の小学6年生は”というのは不要で、“ナオ君”という人間を直視すればいいだけだったんだ。

 

2.正しさを教える事は簡単だが信じることは難しい

ナオ君はしっかりしているが、世間の正しさでいうならば抜けているところも多い。目を見て話をするとか、感謝を伝えるとか正しさを指摘しようと思えば簡単にいくらでもできる。

しかし、ナオ君をよく観察していると彼は自分の世界を持っているようだった。みんなと同じ(世間の正解)を彼に求めていいのだろうか?と思ったし、正しさを教える事は簡単だが、その子をもっと深い部分で信頼し信じることの方が大事なのではないかと思った。信じてくれる人がいれば必ず力を発揮できる。愛という名の正しさのビンタを受け続け、ホントにあなたはダメねみたいな対応をされ続けるより、あなたは絶対大丈夫と信じてあげるほうがよっぽどその子は胸を張って生きれると思いました。

 

3.あなたのためなんだからは本当にあなたのためになのか

親の子どもに対するしつけなどで「あなたのためを思ってるから言うのよ」というのはよく聞くフレーズである。

歩きの休憩にとナオ君とカフェに入った。ナオ君ははじめは席に座っていたのだが、おもむろに席を立ちあがり、店の入り口付近の床に座った。どうしたのかと訊ねると携帯の電波がそこの方が入るのだと答えた。他のお客さんもいたので僕はナオ君に席に戻るように伝えた。それは、一応社会の常識だから。その時にちょっと待てよと思った。

周りから見たら僕は保護者である。それは本当にナオ君のために注意したのか?もしかしたら“自分が保護者として未熟だと他者に思われる事”に恐れたのでないか?と思った。

あなたのためなんだからは、自分が保護者として恥ずかしい思いをしないため、自分を守るための場合もあるのではないだろうか。

 

4.危ない事は取り払ってしまう

親や学校が子どもから危ないことを全部取り払ってしまっているように思う。すると失敗する経験も減るし、自分でやった成功体験をする機会も奪ってしまう。

歩いている道中では、通学路には「知らない人に声をかけられたら大きな声を出しましょう」という看板も見かけた。ヤバいなと思った。

そんななか今回、ナオ君を旅に送り出したお母さんは立派だと思った。ナオ君が行きたいというので、それを行ってきなというのはなかなか勇気のいることだと思う。ナオ君は食物アレルギーもあり、過去に何度も死にかけているし、5日滞在する間の宿も一つも決まっていなかった。結果として、宿は全て確保できて、危ない目にあう事も一度もなかった。最終日は15キロの行程をナオ君自身がリアカーを引いてクタクタになりながらもゴールの富山駅まで辿りついた。

はたして、これは無責任な親のとった選択なのだろうか?僕には勇気ある愛ある親の選択に思える。危ないからと危険を取り除き残った道は小石すらない整備された道で、ふいに壁にぶつかった際に自分でどうもできない。だってそれまで失敗もしていないし、自分の力で乗り越えた成功体験もないからだ。これからの時代サバイバル力が求められている気がする。

 

5.教えるばかりで教わる事を忘れてないか

大人は子どもは未熟だからと教えることにやっきになって子どもから教わる事を忘れてしまっているような気がする。ナオ君と過ごした5日間は僕にとっても貴重な体験になり、ナオ君を通して見た自分は発見が多かった。僕は年上だろうと年下だろうと、人間と人間として向きあいたいなと思っています。

 

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・ナオ君のお母さんのFacebookより

食物アレルギーの子供

ナオをやっと旅に行かせたお母さん

鼻炎と皮膚の状態がひどかった
ベビーのナオ
生後8ヶ月の時

耳鼻科で処方してもらった
点鼻薬を夜中にシュッ
夜中に救急車を呼んだ

卵が含まれていた
その日から私はナオの
重度の食物アレルギーと向き合う日々が始まった
振り返ると辛かった事しかない
辛かった
私がどんどん人を疑うしかなかった
母親になるって
子どもを守るっていつの間にか
こんなに疑うことしか出来なくなるのかと辛かったなあ

レストランもスーパーも
食べて大丈夫だと言うから食べさせたのに食べて大丈夫だと言うから買ったうどんだって

また救急車
卵が使われてるじゃん
何でレストランの人が知らないの?
何で原材料に表記してないの?
段々私が別人になってく
私の子どもだったから死なずに済んだけど
こんないい加減では
本当に死んじゃう人もいます!
その時あなたはどうするつもりなの?

もう私がやるしかない
私が全部疑って全部把握して
やるしかない

笑あの頃の私
本当かわいそうだったよーー笑

今はあの頃の私は良く頑張ったなって思う。

もーあんな思いヤダ絶対

あんな風に人を攻めたかったんじゃ無いのに
本当
自分がヤダったな
でも仕方なかった
本当に死んじゃうんだから

アレルギーの子を持つ親子は
比較的孤立しやすいのを知ってた
アレルギーの子を持つ母親を沢山知ってたから。
今は違うかもしれないけど
あの頃は孤立する親子は多かった

ただ、私は孤立する事を選ばなかった
それはナオが人が大好きな子供だったから
どんどん人の中に入って行く子供だったから

(中略)

ある時子供番組のコンサートにみんなで出かけた時
私の一番いつか来る見たくない場面に居ることになる
みんなでクルクルのソフトクリームを食べた
嫌だったなあ

その日の事は忘れられないなあ

ナオが最初で最後の初めて
『ママ、どーして僕はソフトクリーム食べられないの?』って言って泣いた

それを私に言うまでのナオの顔は
みんなが食べるソフトクリームを
ただ見ている
さみしい顔

私はすぐその場を離れて泣いた
泣いて泣いてナオに言った

ナオ
ナオはお友達と遊べなくなるのとソフトクリームが食べれないのどっちが嫌?

ナオはお友達と遊べなくなるのが嫌と答えた
まだ3歳
辛かったなあ私

じゃあ、ソフトクリームやケーキやみんなと同じ物が食べられなくてもそれはしょーがないよ
絶対必ず食べられる時は来るから

そー言うしかなかった
それからナオの大好きなゼリーを
買ってニコニコでみんなの所に
戻った

それからいつもいつも確認した

お出かけ行くけどみんなと同じ物食べれないよ。いいの?

いつもナオは
いいよ。それよりみんなと遊びたいから

良かったのか良くなかったのかわからない
答えはない
でも孤立しなくて良かったんだ
私が辛かったけど
孤立しなくて正解だった

それからも人にナオをちょとでも預けた時に限って間違って
食べたチーズパンでアナフィラキシーになったりしてナオも怖かったんだ

周りに居たママ達も怖い思いをした
色々な事あったなーーーー‼︎
楽しい事のがいっぱいあったのに
それはそれは辛い
ナオの食物アレルギー

今回やっとやっと人に任せて
ナオを信じて旅に行かせられるようになった。✨

やっとやっとあの子らしさ
全開だ‼︎

辛かった事は過ぎてくねーーー

今 だから
ハッピーーーー

 

ナオ君は新幹線で東京に戻り、お母さんに泣いて抱きついたんだとか。

妹のゆうゆちゃんからもメッセージが届いた。

「ゆうゆだよ!カヤノくんみのりちゃんありがとう。」単文でありきたりな内容だったが、僕はそこに確かな愛を感じた。

僕はこの家族の事が好きである。

 

最後に。。。ナオ君の5日間の旅。【episode/NAO/】をナオ君や、ファミリーに敬意を表し作製した。

 

 

 

 

 

【現在地/富山県富山市

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それ、NOです!と言いたい7つのこと

歩いているとよく声をかけてもらうのですが、

 

それはちょっと違います!といいたい事をまとめました。

 

1.大変ですね

No!

そんなに大変ではないんです。“無理しない”をモットーにしています。修行ではないので、辛くなる前に休みます。

そして、歩くので体力はそこそこ使うんですが、僕にとっては自分の心に嘘をついて他のことをするより、はるかに楽なんです。


2.そうとうお金持ちなんでしょ?お金貯めてから来たんでしょ?


No!

全然ないです。笑  

一ヶ月分の給料しか持ってきてないですから。

何かやりたい事があったとしても、やらない理由はたくさんあります。

お金がない、時間がない、他者の目が。。もちろん僕もそのひとりでした。ただそれをやらない理由にしたくなかったんです。

やって駄目になったら帰ってくればいいじゃないか。途中で中断になれば笑われるだけ。しかし、もしやらずに後悔してしまえばそれは自分の中に消えることのないモヤモヤを残す。それならやって砕け散った方がよっぽど爽やかだと思いました。

それにクリアできるくらいの金額をはじめから所有していたら、つまらなくてやらないだろう。

 

3.意志が強いんですね


No!


4.若いからできるんですね


No!

もちろん僕らのように歩きというのは体力が必要なのはわかります。けど本当にそうかな?と思う。事実として定年してから夫婦で車内泊しながら日本を旅している人にも出逢ったし、60歳を越えた方が同じようにリアカーで歩いて旅をしているそうだ。本当にやる人は年齢なんかを言い訳にしない。やる人は若い時も歳をとってからもやる。

 

5.歩いて日本縦断に挑戦するなんてすごいですね

No!

実は、日本縦断に挑戦しているなんて自覚はほとんどない。本当に挑戦しているのは『自分のいのちを生きる事』で、北海道(ゴール)なんて意識していない。ただそのときそのときを生きるだけ。もし、心の底から違う事がしたいと思ったら中断すると思う。辞めるのも勇気。

そもそもはじまりは友人の一言から。「もし余命が半年だったら何がしたい?」から始まった。その時に浮かんだことは本当だと思ったし、なんのために?とかそれをして将来どうなる?とかそういうのは吹っ飛ばして、それを愚直にやりたかった。もし今同じ問いをされても同じように答えると思う。

 

6.ぜひこの旅を通して何かを見つけて欲しい

No!

結果的に何か発見はあるだろうが、何かを見つけるためにやっているのではない。むしろ「私は、こう!!」みたいなのを表現したくてやっている。

一般的な旅ではなく、芸術活動だと思ってやっています。



7.ゴールしたら結婚するんですよね

No!

婚前旅行なのでゴールしたらプロポーズというロマンチックな展開かと思えば、そういうわけでもない。未来の事は未来になってみないとわからない。旅中に喧嘩別れするかもしれないし。歩き始めて二人でいろいろな会話をするなかで、『結婚』をテーマに話したりもするが、今の結婚制度には二人とも『?』がある。だとしても必ずしもないとも言えない。現代の離婚率の高さも結婚制度が崩壊に近づいていると思う。「結婚=ゴール」とか、「結婚=幸せ」に疑問を投げかけていきたい。

ただ、これだけははっきり言えるっていうのは、うちらはいいチームだってこと。

 

 

・最近あった嬉しい出来事

テレビを見てくれた高知県の花農家さんが、花束を送ってくれました!

ブルースターという花で、花言葉は〝真実の愛〟なんだとか!

ありがとうございます!!

 

 

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【現在地/石川県野々市


婚前道中膝栗毛

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