婚前道中膝栗毛

結婚前の男女がリアカーで歩いて日本縦断に挑戦する「ガチンコロマンスドキュメンタリー」笑いあり涙ありの物語。byヒデアキ&みのり

凹み屋、ちかちゃんの話。今を生きるのはむつかしい話じゃない。


東京から、友人のちかが遊びに来てくれた。私とヒデアキとともにシェアハウスに一緒に住んでいた頃からの、切っても切れない縁。ちなみに私は仲が深まるほど当たりが強くなるので(私の愛です♡笑)、以下会話ですがもうちょっと物腰は柔らかいです笑。



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◆今を感じる。

 

ちか「あのね、来て一緒に歩いてる時、最初全然集中出来なかったの」

みのり「ほう」

ちか「東京であったちょっと心凹むこととか、心凹む言葉とかで、わーってなってて全然集中できてなかった。頭はそのことばっかり」

みのり「凹んでばっかだなおい笑」

ちか「そうなんだよーーーーー!!!!でも、そのお陰で逆にふんぎりついてここに来れたんだけどね笑。『あ、私今歩いてるんじゃん!』ってふと気付いて、したら周りの緑とか、空気とか、『あぁ私今青森で歩いてるんだぁ!って』なった笑」



心配事が多い人と凹みやすい人は、そればっかりがぐるぐると駆け巡って殆ど「今」を捉えていない人が物凄く多い。青森にいるのに頭は東京という幽体離脱現象。もしかしたら幽体離脱していることの方が今の時代普通になってきてしまっているのかもしれないなと思った。




◆行動なきマインド・スピリチャルに、FUCK。


夜素敵な公園でご飯を炊いていい感じの音楽をかけて話していたときのこと。


みのり「行動しなきゃ人生変わらないじゃん。それをマインドとかスピリチャルとか思考だけ変えても世界は変わんないと思うんだよね」

ちか「うん?」

みのり「確かにマインドが変わるとその人個人の世界は変わると思うの。例えば『全てのことには意味がある』って思うと、嫌なことでも向き合えたり、悲観的にならないから幸福度があがる。それはいい。けど、『思考が変われば行動が変わり人生が変わる〜』じゃないけど、行動が変わらなければ傍から見てその人の結果は変わらないから、その人だけは幸せでもそれが波及していかない。シビアな言い方すると『結果をもってのみ世界が変わる』。だから、行動微塵も変えないのに『世界はこうなんですよキラキラ〜☆』みたいな人見てるとすっごく気持ち悪いと思う」

ちか「そうだよね…」

みのり「だから、今回凄いと思ったのは、ちかが実際青森まで来たじゃん。前だったら、こんな遠くに『無理ー!ヒッチハイクなんて出来ないー!一人で青森なんて行けないー!』って絶対来なかったと思う笑。そんな凹み屋のちかがここまで自力で来たと言うことが、凄い!」

ちか「へ、凹み屋!」

みのり「でしょうよ笑。」



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◆嫌いと言うことと好きでない物をとにかく捨てまくること。


みのり「ちか、いらんもん捨てたらその凹み屋直るんじゃない?笑」

ちか「断捨離結構してるけどなぁ」

みのり「さっき携帯メモリ一杯だったじゃん笑」

ちか「だってぇー」


見ると写真が5000枚以上。私の独断と偏見で客観的に見てもいらない写真が多い。



みのり「写真データ1000枚までまずは消せ!」

ちか「えええええ!せ、せんまい!!!」

みのり「だっていらないじゃん!!!大事な写真はいつもFacebookにアップしてるし!」


と言って勝手にちかの写真データにチェックをつけはじめる。


ちか「あああ…」

みのり「いらなくね?笑」

ちか「でも、確かに、よく見ると全然見ない写真がいっぱいだ…」

みのり「どーせ死んだら持っていけないんだし笑」

ちか「うん…消してみます…笑」


最初はポチポチとチェックをつけていたちかの指の動きがどんどん早くなっていく。


ちか「なんかさ、そうやって見ていったら、確かに見もしない写真をただずーっととっといて、それって過去ばっかり大事にしてることだなぁって思うし、なんか消すことにどんどん抵抗なくなってきたよ」

みのり「お、じゃあ写真データ全部消すか!」

ちか「それはダメーーーー!!!!!!」




個人的な考えだが、死後にもし持ってゆけるとしたらそれは『感情』なんではないかと思っている。もし細かい思い出も持ってゆけないとしたら(脳で覚えてるわけだし)、生きていたって時間が立つほどに記憶はあせてゆくのだし、そうすると漠然と、人生を生ききった上で残る一番深い部分の感情そのものが魂になるんじゃないかと思うのだ。人生を終えて誰かや自分を憎んで終わるのか、いろんなことがあったけれど総合的に見て幸せで満足で人生は愛だったなと感じて一生を終えるのか。私は後者でありたいし、今この瞬間例え死んでも後悔しないだろうなとも思う。それは今、今、今とただ淡々と生きていることが圧倒的な幸せをもたらすということを、それこそたくさんの過去や心配、凹むものを捨ててみて感じたからだ。きっと死んだとしたら、これだけ人を愛せて良かったなぁという漠然とした感覚だけを持ってあの世へ行くんだろうなと思う。




恐山まであと少し。私が小さい頃から一番行きたかった場所である。





【残り、26名。】

これをやれちゃう人はね、もう全力で今を遊んでる人だね。笑
ありがとう。

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