婚前道中膝栗毛

結婚前の男女がリアカーで歩いて日本縦断に挑戦する「ガチンコロマンスドキュメンタリー」笑いあり涙ありの物語。byヒデアキ&みのり

女子大生Cちゃんの話。就活ほどの勝ち戦は、ない!


東京から、Cちゃんという大学3年生の女の子がわざわざ青森まで来てくれた。会ったことがなかったのだけれど、津田の同じ部活の後輩だそうで、私の大手を4日で辞めて独立した伝説(?)を聞いて興味を持ってきてくれたらしい。その行動力にまず天晴である。


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◆就活は間違いなく勝ち戦。

 

Cちゃん「就活が嫌だなって思うんです。先輩達を見てて、大変なんだなぁって。」

みのり「そりゃそうだよね、みんなノイローゼだもん…ましてやうちの大学就職率いいから余計に。まぁその数字下げたの私でもあるけど。笑」

Cちゃん「みのりさん、大手に受かってすごいなって思ったんです。」

みのり「就活なんてしたくなかったからねー。嫌々1ヶ月しかしてないし。」

Cちゃん「なんで受かったんですか?」

みのり「簡単だよ。嘘をつかなければいい、それだけ。あんな勝ち戦、他になかなかないよ!」

Cちゃん「嘘、ですか?確かにみんな、一生懸命企業研究して、理念に合わせて、振る舞ってる印象はあります…」

みのり「でしょ?そんなのさ、見る人が見たら一発で分かる。人事はそういう人だしね。ああこの子、嘘ついてる(繕ってる)なって。嘘をつかない人は、目の輝きが違うもん。」

Cちゃん「嘘をつかないって、具体的にどういうことですか?」

みのり「んーー。究極、『あるがまま』という意味の『わがまま』であることだね。」

Cちゃん「わがまま、確かに『我が儘』ですもんね」

みのり「ある説明会があって、それは企業からハンティングされるスタイルだったの。グループワークとか質疑応答とかしてる学生らを見て、後から企業からスカウト来るっていう。そこでさ、みんなその社員らの目を気にして、模範解答みたいな行動するのね(笑)でもそんなのつまんない、何より自分がね。だから私は話したいことを話したし、本当にまったく関係のない、純粋に、この社長さん達ならなんて答えるんだろうって疑問をぶつけたの。意見聞いてみたかったから。そしたら全企業からオファー来たよ。興味なかったから1社残して全部蹴ったけど(笑)」

Cちゃん「わぁ…。自分がつまらない、ってダメなんですね。」

みのり「ダメだよー!就活って本来楽しいものだもん!もう一つ例を挙げるなら、『A4用紙一枚に、自分と言う人間をまとめてきてください』みたいな課題が出たの。最初、ご多分に漏れずPCで文章を打ち始めたんだけど…いや待てよって。つまんないぞって。私楽しくないことしたくないもん、私だけじゃないけどさ。で、結局A4用紙にコラージュとか、あと俳句書いてみたいなって思ってたから俳句を、ちっちゃい巻物みたいなのも折り紙で作って、書いて貼った。もう作ってる時点で、審査通ることわかるもん(笑)」

Cちゃん「なるほど…でも、そこで私が『そうかコラージュをすれば受かるんだ』って好きでもないコラージュしたらそれは違う、ってことですもんね?」

みのり「鋭い!さすが。そう、それは意味ないのに、みんなそれやってる。だから勝ち戦なのに受からない。」

ヒデアキ「まぁオレだったら就活すらしないけどね。本気で行きたかったら、社長に毎日合いにいくし、無給でいいから働かせてくれって頼む。」

みのり「うん、私でもそうするな(笑)就活ほど就職に遠回りなやり方はないもんね。ちょっと相手の立場に立てばわかりそうなものだけど、『正しさ』を大事にしすぎてそれにすら気付かない。」



就活生だけじゃないけれど、嘘をつきすぎている、みんな。自分に嘘を平気でつく。本気で行きたい会社なんてそうないのに、ES書き疲れてる。内定をもらいたいんじゃなく、幸せに生きたいんだよね?…99%の学生が嘘をついているんだから、就活に勝つなら簡単で、正直者であればいいだけ。こんな簡単なことがわからないから、怖い。

だから、「目がキラキラしているから」でヒデアキを採用した浅草人力車の小杉屋の社長さんは、すごい、と改めて思うのだ。



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◆誰かのために、は結果主義の産物。

 

Cちゃん「私、過去に自分が助けてもらった経験から、同じように弱い立場の人を助けられる仕事につきたいなって。だから公務員がいいなって思ってるんですけど。」

ヒデアキ「そんなの、全然公務員じゃなくたって、何だってできるよ!」

Cちゃん「え?」

みのり「…結論だけじゃわかりづらいから、補足するね(笑)。まず第一に、『誰かのために』ってのかそもそも本質じゃないの。」

Cちゃん「はい。」

みのり「学生の頃教えてもらった話なんだけどね。多分もしかしたら、同じこと質問したのかもしれない。『自殺者を減らしたいって、苦しんでる人達を何とかしたいって起業した人がいたんだよ。その人は自殺したい人の話を毎日毎日聞いてあげてた。酸っ腰でも力になりたくて。でも段々その人が心を病んで、最後その人は自殺しちゃったんだ。』って。誰かのためには、自己犠牲。それは続かないし、絶対に歪みができる。」

Cちゃん「歪み、ですか。」

みのり「本当はね、その人がやりたいことをやって、結果誰かのためになって、お金になるの。でも、それを『ああ、あの人は誰かのためにやったからお金が貰えるんだな』って結果だけ見て行動する。それは本質じゃない。就活もそうだし結婚とかもそうだよね。本質、またはプロセスを吹っ飛ばしてる。そうすると、どこかが必ず歪む。」

Cちゃん「…公務員になりたいって言ったのは、民間だとお金を稼がないといけないじゃないですか。それも嫌で。」

みのり「…Cちゃん、自己肯定力低いでしょ?笑」

Cちゃん「そうです!私すごく低くて…。」

みのり「だって唯一無二の存在じゃん、うちら。いるだけで価値がある。そして人は嬉しいからお金を払うんだよ。ありがとう、って。」


 


◆自己肯定力をあげる唯一の方法。

 


Cちゃん「でも、自分のことそんな風に思えなくって…どうしたら自己肯定力はあがりますか?」

みのり「自分に嘘をつかないことだよ。」

Cちゃん「嘘をつかない…。」

みのり「だってさ、嘘つく人、嫌いでしょ?そりゃ、自分に嘘つかれ続けたら、嫌いになるじゃん(笑)」

Cちゃん「確かに…。」

みのり「人の正しさを生きるというのは、自分に嘘をつくってこと。誰かのためにするのもそうだね。自分に嘘をつかないって、すごくむつかしい。でも、そうやって生きてる人の目は、それこそ生き生きとしてる。見ればわかるよ。だから、これからCちゃんは、そういう人にどんどん会っていったらいいね。」

Cちゃん「なんか話していただいたこと、全部繋がってるんですね…。」

みのり「すごい!そう、全部同じこと言ってるんだよ^^」





学生って、すごいなぁと思う。いいものをたくさん持っているのに、就活というイベントでそれを綺麗に削ぎ落とされてしまって。いのちがなくなっているなぁと感じるのだ。

Cちゃんが私の絵本を読んで、言ってくれた一言が忘れられない。


「うまく説明できないんですけど、でも、すごく読んでてこみ上げてきて…こんなにたくさん、ずっとずっと続いてきたいのちの中に、私があるんだって…。」



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それが、いのちなんだ。





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