婚前道中膝栗毛

結婚前の男女がリアカーで歩いて日本縦断に挑戦する「ガチンコロマンスドキュメンタリー」笑いあり涙ありの物語。byヒデアキ&みのり

「個の力」の話。私たちは恐怖した瞬間、「普通」の仮面をかぶる。


今現在福井県小浜市の、ご縁がご縁を呼んで繋がったおうちに滞在させていただいている。小浜の海の夕陽はあまりに美しくて、ただひたすら日が沈むのを眺めていた。滴りそうな真っ赤な夕陽と天高く続いていく境目のないグラデーションの空は、この世界に「同一」が存在しないことを、その存在を持って訴えていた。



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□コミュニティはひとつの宗教で、個の力を奪う。

道中本当に様々な人達に出逢う。老若男女の違いに留まらず、文化や価値観、思考や判断基準の大きな違い。こんな小さな島国でこれほどまでに違うのかと思うと世界はほんとうに広くて多様だと実感して嬉しくなる。会社や学校に通っているとつい同じ文化的背景を持ったコミュニティの中だけに留まりがちで他の可能性を見つけられないことが多い。「家庭」と言うひとつの文化(宗教と置き換えても差し支えないと思っている)と「会社(学校)」というまたひとつの文化。集団が機能するのに同じコンテキストがあることは重要だが、一方で多様性を押し殺す力が働く。これは個の力を低下させる。



□エスカレーター社会が招く、結果的な集団力の低下。

しかし結局集団の力はそれを構成する個の力に大きく左右されるのだから、有る程度個の力が大きくなければ意味がないばかりかマイナスに作用する。けれどこの国は生まれてから個の力を育むタイミングがほとんどないように感じる。当たり前のように保育園に入ったが最後、エスカレーターのように小・中・高そして大と進み、振り返ったり途中下車することなく新卒入社して退職まで一生を費やす。今までこの人の力は一体どこからくるんだろう、と思う人は大抵一回、どこかで途中下車をしている。それが意図的なものでもそうでなくても。



□恐怖を感じると、人は「普通」の仮面をかぶる。しかし美しいのは、むしろその逆である。

先刻、少し脳に障害があるのかな、と思う人が近くを通った。そのとき自分の中で、それに対し個の力の可能性を見いだす自分と、一歩引いて身構える自分の双方が存在した。そしてその一歩引いた先は「普通」という世界だったことに気付く。人は理解しづらいものや未知のものに出逢うとこの「普通の仮面」をつけて自分を背景に埋没させる。その瞬間、自分にも存在する個の力を無に還し、集団となって、自分の可能性=他者にとって時々恐怖の対象となる部分をひた隠す。そうすることで自分をなんとか正当化しようとするのだが、これは第三者のベクトルから見た時、むしろただその対象を際立たせ、その可能性を立証しているようにしか見えないのではないかと思うのだ。「普通」「普通」「普通」と無数に並んだのっぺらぼうの背景に、ひとつ浮かぶくっきりとした「違い」。それは今日海辺で見た夕陽のようで、そしてその中で一番美しく輝いていたのは言うまでもなく、血のように生命力に満ちあふれた夕陽に他ならなかった。






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お金の話からの、婚前道中膝栗毛の想い。歩くことは、生きること。
ヒデアキの発想も生き様もアートだと思う。私はそこに心底惚れ抜いている。

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みのり





P.S.
今欲しいもの。


・ごま油と食器洗剤のお裾分け。容器はあるんです…。
・「60人の諭吉プロジェクト」をシェア・拡散してくださる方(ご自由にお願いします)
・福井で泊めてくださる方





福井県小浜市より、敦賀方面へ。】

明日は若狭町近辺まで行く予定。市内は5/4日頃を予定。
ご縁のある方は、ぜひお会いできたら嬉しいです。



婚前道中膝栗毛

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