婚前道中膝栗毛

結婚前の男女がリアカーで歩いて日本縦断に挑戦する「ガチンコロマンスドキュメンタリー」笑いあり涙ありの物語。byヒデアキ&みのり

旅を通して手放したもの、必要と感じた物5つ。常識を疑うには非常識を試すだけでいい。

 

婚前道中膝栗毛、鹿児島から歩き始めてトータル3ヶ月弱。鹿児島→熊本→佐賀→福岡→大分→愛媛→山口→広島→岡山→島根と来て、今鳥取の直前にいる。1000キロ以上歩いた計算になる。自分たちでもびっくりだ。

女性、としての視点も踏まえ、旅をしてみて「これは生きていくのにいらない」「これは常識とされてるけど私には違う」「これはこんなに大切だったんだ」と気付くことがいくつもあった。それをまとめてみようと思う。

 

 

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さて、どちらがどちらの足でしょう。




  1. 卒シャンプー

    「シャンプーはカラダに悪い」はもう割と普通に言われるようになってきた。まぁ使うのも使わないのもどちらでもいいのだが、「子どもを産む前はシャンプーなしでいってみたいな」というのが私が前々から思っていたことだ。

    しかしなかなか踏ん切りがつかない。ところが先日広島でイベントをした際に私の尊敬する友人が湯シャンプーだと聞いてびっくりした。彼女は肌も髪もすごく綺麗なのだ。ネットで湯シャンプーのすすめを何度か見ていたが、直接見るのに勝る動機付けはない。その日からシャンプーを卒業してみた。

    実際やってみてまず感じたのは、「自分が思っていた以上にシャンプーが苦痛だった、ということが分かった」ことだ。おかげでシャワーの時間がストレスフリーになった。やってみて初めて見える自分の本音というのもある。何かにチャレンジしてみたい人はそれをやっている人に会って、その勢いでやってみるといいだろう。




  2. 自分でなんでもやらずに、時には愛を送る

    「リアカーはお二人でひくんですか?」
    「宿泊場所の確保やルートはどう決めるんですか?」
    よくきかれる質問である。これほぼ全てヒデアキに任せている。

    別にヒデアキがバリバリそれらを出来るかと言えばそうではない。リアカーをひくのはもちろん男性なので私より体力筋力が勝るから合理的だが、細かい仕事や予約するなんてヒデアキの苦手分野だし、ルートに限って言えば方向音痴なので昨日何て1日で3回も道を間違えていた。でもそれでいい。そして私はヒデアキに愛を送る。

    「自分でなんでもやりなさい」私たちはそう教えられてきた。男女平等と言って「同等」を目指してきた。でも平等と同等はあまりに違う、それをはき違えている人があまりに多い。女性が愛を送ることで男性が大きくなることは、私たちが思っている以上にはるかに意味を持っている。




  3. 欲しいものは欲しいと言う

    最近ブログやFacebookの投稿の最後に、「今欲しいもの」を書いてみるようにしている。一種の実験だったのだが、予想以上に需要と供給の一致が生じて、なんだ、もっとみんな欲しいものを開示していけばどんどん生きやすくなるしエコじゃなかと感じた。

    3記事目の今現在で、「Mac対応のHDD」「椿油」「つげ櫛」をくださる方がそれぞれ連絡をくださった。これらを自分たちで揃えようとしたら結構お金がかかってしまうだろう。「使わないから使って」「ずっとしまいこんでいるよりみのりさんに使って欲しい」そう言ってもらえてとても嬉しかった。自分でなんとかしようとするのではなく、相互依存の関係で生きていく。保険とかにせっせとつぎ込んで生活費を減らすより、よほど相互扶助の精神だしエコロジカルだと思う。

    婚前道中膝栗毛は私たち2人だけでは絶対になし得ない。それをひとつの形で体現していきたいと思っている。




  4. 肌と肌を触れ合わせる時間を

    2. の「愛を送る」とき、なるべくヒデアキに触れるようにしている。リアカーをひいてくれる手に自分の手を重ねたり、頭を撫でたりキスをしたり。女性はとくにそういった行為を好むが、男性にもこの時間は必要なのではないかと思っている。

    「ありがとう」「愛してる」──言葉で表すのも大事だが、言葉では伝わらないものを伝える必要があるときも多いと思う。でもきっとそれを、つい私たちはさぼってしまっているのではないかと思う。「今更恥ずかしい」「気色悪い」等と理由をつけて。だから、特に女性には、もっともっと男性に触れてそれを伝えてあげて欲しいと思うのだ。「がんばってるね」「いつもありがとう」、女性に特化した言語を用いるよりも、よほど深いところで伝わるはずである。




  5. 常識に疑問を抱いているならその逆をやってみる

    婚前道中膝栗毛の面白いところは、常識や一般的と言われているものにとことん疑問を投げかけるところだ。「車や電車が普通だけど歩いてみよう」「新婚旅行じゃなく婚前旅行」「電気を自分でつくってみよう」「お金をあまり持たずにスタートしてみよう」「仕事もホームもレスってみよう」・・・ヒデアキにとってのこれが、アートなのである。

    普通のことをしていたら当たり前だが得られるものも学ぶもの、気付くこともその範疇を出ない。なにか変わったことを得たいのなら簡単だ、普通と逆のことをやってみればいい。すると案外大したことなくてもまわりが「すごいね」と言ってくれる。例えばこちらからしたら、「毎日歩いてすごいね」と言われるが、「毎日朝早く出社して働くことのほうがすごい!」のだ。

    歩いてみることはかなりオススメだが、日頃の小さなことでも逆や裏をやってみると全く違った世界が開ける。せっかく生まれて来たのだから、もっと冒険しようぜ、と言いたい。





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    日本最古の大社造り、神魂(かもす)神社にて。





    みのり




    P.S.
    今欲しいもの。

    二胡ケースを肩掛けできる紐
    ・ごま油
    ・松江から鳥取までの海沿いで、泊めてもらえるお家
    ・お米




    勝手にクラウドファウンディング、やってます。

    hizakurige.thebase.in